私の所属している日光地区木材流通研究会主催による「国産材体験ツァー2010」が
7月26日から1泊2日で行われました。この事業は今回で7回目を迎える事業で、
建築学科の学生を中心にはじめたカリキュラムなのですが、近年は林業に興味のある
学生も加わり、植林から育林、伐採、原木市場、製材工場、木工場、建築現場を見学や
体験し、林業の概要や法規など、そして木材の構造学などを講義として行います。
栃木県専門技術員のご協力もありますが、基本的にメンバーが講師となり行っており
ます。
2010年 国産木材体験ツァー
日程表
主催 日光地区木材流通研究会
協力 栃木県
7月26日(月)
10:00 高見林業 集合
開校式
10:30 育林作業 植林、下草刈り、枝打ち等 講師 県西環境森林事務所
12:00 昼食
13:00 高性能機械による伐採見学 講師 斉藤
チエンソーを使用して大径木伐採および木取り
15:00 21世紀創造の森へ移動
16:00 21世紀創造の森 着
16:30 講義1栃木県の林業の概要ついて 講師 県西環境森林事務所
17:00 入浴
18:00 夕食(懇親会及び意見交換会)
7月27日(火)
06:00 起床(早朝散策、高性能機械等見学)
06:30 講義2 国産材の特性 講師 石川
07:00 朝食
片付け及び準備
08:00 鹿沼原木市場に移動
09:00 鹿沼原木市場に到着 見学 講師 熊倉
9:30 西村製材所に移動
9:50 西村製材所 見学 講師 西村
11:00 木工工場見学
12:00 昼食
13:00 益子 西明寺へ向かう
14:30 建築現場 見学
16:00 終了式 県東環境森林事務所(修了証授与、感想発表)
17:00 解散
午前10時40分、現場に移動。
炎天下の中に長袖、長ズボン、そしてヘルメットをかぶって作業開始!
この時期なので、枯れないか少し心配なのですが植樹作業を行います。
そして、周りの草刈り作業も行いました。
食事を済ませて、13時になる頃から雷が鳴り出したとたんに大雨が!
予定を変更して、雨が弱くなるのを待って栃木県の林業概況を栃木県OG氏が講義します。
満腹とあいまって・・・眠そうな人も!
14時過ぎに雨が弱まり雷も遠のき、作業再開。
早速現場にて高性能林業機械の研修です。当社のハーベスタを使用して伐倒と枝払い
造材作業を連続して行う。
その後、杉80年生を測樹後に伐採、まずは樹高を測量。太さも測って収穫予想を
する、そして伐倒して目的に合わせて造材。その後、木取りの実習です!この丸太
はすぐに製材工場に運ばれてこの木取りにあわせて製材されます。
そして乾燥後、教材として学生たちの作品になっていきます。
この時点で時間は4時30分、予定より1時間遅れて現場を離れます。
夜は意見交換会!学生たちとメンバーが懇親を深めながら楽しい交流をしました。
一夜明けて朝の6時、早朝講義が始まります。
宿泊地は栃木県の林業関係研修施設である21世紀の森、たくさんの林業機械などが
見学できます。この日は当直でいてくださった、仁瓶さんが本年も講師で設備や機械な
どを説明してくださいました。
朝食の前に早朝講義2である、副会長石川さんによる木材の特性と構造学関係の講義です。
石川さんは建築構造のエキスパートであり実際に木組みなど模型を使って講義を行いました。
2日目最初の視察先は原木市場です。この日は原木市場の会長さんより原木市場の
システムや役割を講義いただき、そして現地をご案内いただきました。
次に、注文家具を作成販売している工房を見学させていただきました。
木の特性に合わせて乾燥や用途デザイン工法、道具の使い分けなどのお話をしてい
ただきました。
続いて、メンバーの西村製材所にて昨日伐採し木取りの書き込みをした丸太を製材して
みます。
午後は、益子まで移動して現在建築中の現場を視察。
この現場は構造材はすべて森林認証材で出来ており、その流れを研修してきた中での
終着なのです。
最後は終了式にて学生一人一人が感想を述べて、修了証を授与します。今回もたくさんの
学生に参加いただき行うことが出来ありがとうございました。
そして、協力をいただきました皆様ありがとうございます。
この研修に参加したことで林業への理解を深め、国産材を使用して頂ける事を期待して
おります。
2010-07-30 20:43
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コメント(13)
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2日間ありがとうございました。
僕がこの研修で感じたことと言うと
「とにかく暑かった」
と言いたいところですが‥。
実際に木を伐採して
木取り、製材など
普段我々が使っている「角材」という形にするまでの過程に
多くの手間とお金がかかることを身をもって知ることができた
とても貴重な経験だったと思います。
今回「杉」を中心に学んだのですが
研修後、実際に杉の木と広葉樹を使って物を作り
その違いを比べてみたところ、、、
杉には広葉樹にない香ばしいいい香りや
触れたときの木の温もりなどのメリットがあるとともに
非常に柔らかいので加工の際
割れたり、キズがつくなど
まだまだ自分の腕が未熟なのか、
とても扱いが難しい木なんだと実感しました。
今回の研修でたくさんのことを学ぶことができました。
この経験を活かしてこれからも頑張っていきたいと思います。
by IMT-1 松永隆寛 (2010-08-01 01:36)
2日間で貴重な体験ができて良かったです。
ありがとうございました。
研修では、私たちが使っている角材が
伐採・木取り・製材という労力とお金が掛かる
工程を経て自分たちの手元に来ることを
身をもって体験・見学し感じました。
講義も豪雨・雷の中や朝の早い講義でしたが、
林業などについてたくさんのお話を聞くことができて良かったです。
後日、授業で杉と広葉樹を使い鍋敷きを造りました。
杉で造ったのですがノミや鉋で削ったらボロボロしたり
割れたりして自分のやり方が悪いのもありますが、
加工するのが難しかったです。
杉は他の木材と比べ柔らかい木材なんだと実感しました。
なので、今後杉を使うときは柔らかいので加工したりする時は
気を付けたいと思いました。
2日間の研修でしたが、研修で味わった林業の大変さを忘れずに
頑張っていきたいと思います。
IMT-1 穴澤香織
by 穴澤 香織 (2010-08-01 20:38)
2日間貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
この研修では、材木の伐採から流通や加工までの流れを学びました。いつも実習などで使用する材木が出来上がるまでには、たくさんの時間と費用がかかるのだと初めて知りました。その上で使う側は、1本1本の材木を大事に使わなければいけないなと感じました。
後日、学校で杉を実際に加工し鍋敷きを作りました。杉を加工してみて感じたのは、やわらかく加工しやすかったです。その反面、のみでの作業で力を加えすぎて木が割れることもあったので気をつけて作業しないといけないと感じました。
研修で学んだことを忘れず来年の収納家具の実習などに活かしていきます。木流研のみなさん本当にありがとうございました。
by IMT-1 田淵洋平 (2010-08-02 11:03)
こんにちは
この前の2日間は、本当にありがとうございました。
外国人としては、すごく珍しくて価値がある、
経験だったので良っかった、と心から思ってます。
簡単に手に入る木材が、色んな作業を経て
幸いなことになれば、ある程度の価値を認められて、
売れるかも知れませんが、80年も育てたのに
今度の私たちみたいに、残念な結果になる、冷たい現実も
体験した貴重な時間でした。
もちろん皆と合宿しながら宴会とかの団体生活も、
すごく面白かったです。
また、機会があったら遊びに行きますので
よろしくお願いします。。
by IMT-1 オ ジュンソク (2010-08-02 14:12)
二日間ありがとうございました
研修では 植林から伐採>市場>製材>家具・建築現場まで流通を
一通りみることが出来 勉強になりました
育林作業で下草刈、植林を体験し 暑い中での作業で大変でしたが
今回は林道沿いの平坦な所だったので
普段の皆さんの作業より ずっと楽なものだったのでしょうね
あと 枝打ちをやってみたかったです
研修後、学校でスギ材の加工してみましたが 細かい加工がむずかしく
これは しっかり刃を研がないとダメだと実感しました においはいいですね
この研修で得たものを今後 木材を扱うものとして 大切にしていこうと思います
木流研の皆さん 本当にありがとうございました。
by IMT-1 熱田 春樹 (2010-08-05 08:11)
2日間本当にありがとうございました。
実際に樹を植えるところから、加工されて作品になるまでを見学させて頂きました。
それによって自分たちが扱う材木は、たくさんの人たちの努力と情熱によって造られているんだなーと、改めて思いました。
材木1つ1つを、そこまで大事に使ってこなかった自分を反省します。
研修後、学校で杉材を加工しました。
柔らかく加工しやすく、なおかつとってもいい匂いがしてストレスなく作業できました。
今後の作品制作にもこの経験をいかしていける様頑張ります。
今回の研修で目にした事、実際に作業して感じた林業の大変さ、など自身で体験した事を忘れず、学校生活にいかしていきたいと思います。
本当に2日間、お世話になりました。
by IMT-1 武岡 龍一 (2010-08-05 13:02)
2日間ありがとうございました。
今回の研修で下草刈り、植樹を実際に経験させてもらってすごく大変な作業だと思いました。
木を倒して、枝を取って、適当のな長さに切断して、トラックに積むまでハーベスタ一台ですべてやってとても効率的だとおもいました。
市場や製材所も見学させていただいて、普段使っている木材になるまでの流れを知ることができました。
中目材は一般住宅には向いていないのに、日本の多くの杉は中目材だと聞いたので、これからしっかり勉強していって木材のうまい利用のしかたなど国内材の問題を考えていきたいと思いました。
2日間貴重な体験をさせていただいて本当にありがとうございました。
by 荒井 良太 (2010-08-05 22:27)
2日間ありがとうございました。
研修では、実際木がどのように加工されるのが良く分かりました。どれもすごく大変で暑かったです。
これから木材を使うときも、木流研で学んだことを思い出しながら加工していきたいと思いました。
特に、ハーベスター1つでほとんどの作業が出来てしまうなんて本当に凄いと思いました。
この2日間はとても貴重な時間でした。
木流研の皆様、本当にありがとうございました。
by by IMT-1 黒澤 一平 (2010-08-06 01:08)
こんにちは。
2日という短い間でしたが、お世話になりました。
ですが、短い間にたくさんの事を学ばせてもらいました。実際に森林の中の木がいかにして私たちが普段使っている板などになっていくのかがとてもよくわかりました。また、実際に自分達の手で触れてみる事はとても大切だな、自宅でパソコンを開き画像で見るとはワケが違うんだなと思いました。
普段では見られない機械も見させていただきて良かったです。作業効率を上げるために様々な機能がついていて、考えだした人はすごいなと思いました。
また、木材に携わる人の熱い想いも伝わってきました。いかにして、国産材を使っていくのか、杉をどう利用していくのか、さらにはCO2の問題まで。色お話を聞かせていただきありがとうございました。自分の中でも考えを深めるいい機会となりました。
ありがとうございました。
by IMT-1 野島 航 (2010-08-06 15:24)
お久しぶりです。お元気ですか?
木流研ではお世話になりました。
とても貴重な体験をたくさんさせて頂き、ありがとうございました。
けっこう大変で暗い話も多かったけど、前向きに考えていくことにします。
それはそれとして、ハーベスタはメチャメチャかっこよかったです。
憧れのマシーンです。
家の山の杉を伐採する時に使いたいです。
それでは、二日間ありがとうございました。
by IMT-1 東海林瞳 (2010-08-06 18:06)
大変お世話になりました!
とても有意義な2日間でした。
途中雨が降ってしまい、山奥まで行くことができなかったのが残念ですが
ハーベスタの迫力が思いのほかすごかったので満足してます。
今回、木流研でスギのことを学んでみて
なにげなく使っていた木材(家具)がたくさんの人の手によって
使いやすく加工されていることを知り、無駄にできないと感じました。
研修後に広葉樹を触ってみたのですが、確かに広葉樹には暖かみがありました。
においもよかったです。
難しいと思いますが、いつかスギを使った家具を作ってみたいです。
それをいろんな人に使ってもらいスギの暖かさを感じてくれたら嬉しいです。
2日間本当に楽しかったです、また行きたいです
by IMT-1 小暮美佳 (2010-08-06 20:40)
どうもです。
木流研熱かったです。
講師の方々も熱かったです。
テレビでたまに触れられる林業の厳しさ、僕らが経験したことは序の口かもしれませんが、二日間でもびしびし感じました。
ICSに入学してから木材に触れる機会は格段に多くなりましたが、木材加工のスタート地点から見学できたことがとてもよかったと思います。
昔から私たちの生活に木材は欠かせません。機械化によってだいぶ効率的な作業が出来るようになったかもしれませんが、やはりシビアな世界だと感じました。
木材の流通に関わる人たちに実際に会うことで、木に対する有り難みや重みが増しました。
これからのものづくりにも参考になる経験が出来たとおもいます。
二日間お世話になりました。
by IMT-1 永山聡 (2010-08-07 01:57)
書き込み遅くなり申し訳ありません。
先日は大変お世話になりました。
木材に関する表舞台だけでなく、裏舞台の話まで聞けて大変面白かったです。
来年の課題や、卒業研究、または有志で家具を作るときにまたいろいろと木材に関して質問させていただく事があるかもしれませんが、よろしくお願いします。
二日間おつかれさまでした。
by IMT-1 黒水礼貴 (2010-08-07 13:03)